菓子屋シノノメさんのお菓子を取り寄せた時に、一番感動したのがパウンド系。
ケーキ屋さんでパウンドを頼むという経験がほとんどないこともあってプロのパウンドって初体験だったんじゃないかと。
プロの焼いたパウンドってあんなにもしっとりとほろりと美味しいのですね。
普段、自分の焼くパウンドのぱさぱさ感と雲泥の差だったので、これは!と思いまた例の本を引っ張り出してきました。
この中にジャスミンのパウンドケーキがあるんですが、ジャスミン茶葉を使うところを紅茶に置き換えて作ってみました。
パウンドケーキはいつもこのストウブのハーフテリーヌ型で焼いています。
(そういえば肝心のテリーヌ焼いたことないな…こ、今度挑戦します)
テリーヌを作らないせいで蓋をしめることがなく、可愛いストウブのりぼんがついたままです。
でも、せっかくなのでそのうち挑戦したいですねぇ。
そのうち….そのうち…….今年中には。
贅沢なレシピです。紅茶の茶葉をこれでもかってくらい使って作りました。
これは生地に混ぜ込むように濃く煮出したものなんですが、これと別にさらに茶葉が必要で。
ちょっとケチりたい気持ちを必死で抑えました。ふふ。
焼きに入る直前にぱしゃり。
ところでパウンドケーキ、たしか学校の家庭科の授業で作ったりもしましたし、家庭で作る基本のお菓子という印象が強いです。
にも拘わらず、難易度は決して低くないなと。
今回はシュガーバッター法という、バターを溶かさずにクリーム状にしたところへ卵を入れていく方法でした。
このバターに卵を入れるときが大問題。
分離との戦い…。パウンドケーキを作るたびにこの段階で緊張します。
個人的な対処法は、
・バターはハンドミキサーでこれでもかってくらい泡立てること
・卵液は大抵3回に分けて…とあると思うのですが、ちょろりちょろりと10回に分けるイメージで
特に3つめが重要でしょうか。
多少もろもろと分離した程度なら小麦粉いれちゃえばまぁ体裁は整うので、ある程度リカバリー可能なんですが、完全に分離しちゃうとアウト。
面倒かもしれませんが、分離だけはしたくないのでこの方法にいきつきました。
ちょっとでも怪しい気配がしたらほんのすこし、このあと入れるであろう小麦粉を拝借して入れちゃうのも手です。
分離と戦ったあとは感動のご対面。
用意しておいたシロップもたっぷりとしみ込ませてつやつやです。
今すぐ食べたい気持ちをこらえてこのまま冷蔵庫へ。
しっとりと生地が馴染むように願いを込めつつひたすら待ちまして。
いよいよ実食。
これが、歴代作ったパウンドの中でダントツの美味しさでした。
しっとりとしてぱさつき感ぜろ。
シロップたっぷりしみこませるパウンドケーキを作ったのは初めてだったんですが、これははまりそう。
ちょこちょこパウンドも練習したいなぁなんて思います。
本当に紅茶がぎっしり。
切り分けたのでさっそくいただきます。
うーーーーん最高に美味しいです。
しっとり感が最高。シロップを塗りこむこのしっとり感に惚れこんだので、今後はシロップありのパウンドが多くなりそう。
ごちそうさまでした!
テリーヌ型はこれです。
ずんぐりな見た目に仕上がって可愛く作れて気に入っています。
網目が本当に細かくて職人の技を感じます。有料で網の取り換えもしてくださるようなので、一生大事にしていきたいです。
バターはお買い得なのでいつも四つ葉バターをまとめ買いしてます。
こちらのお店、気に入ってよく利用しています。紅茶はこちらとルピシアをヘビロテしてます。
ハンドミキサーはこれ使ってます。かっこいい見た目と、7段階ものスピード調節でストレスなく作業できてます。メレンゲもこのハンドミキサーのおかげで作るのがうまくなりました。