前回のモービルの銅鍋の記事の続きです。
ソースパンもモービルで買っても良かったんです。
でもほら、ちょっと冒険したかったりするじゃないですか。
どうせなら国内のもので一つ買ってみようなんて思ってこれまた調べて回りました。
中村銅器製作所の雪平鍋なんかも柄が木なのもあって和を感じるデザインな気がして心惹かれました。
でも、もっと心に刺さるものがあるかもしれないから徹底的に調べ上げてみてから決めようなんて思って何日も何日も調べて。
第一候補だった水野正美さんの銅鍋。がしかし….
そんな中ハートを鷲掴みにしたのが水野正美さんの銅鍋(←クリックで飛んで見れるので興味ある方は見てみてください)です。
美しすぎて夢にまでみるほどに欲しくなってしまって。
ただ、作家ものなのもあって情報が少ない少ない。
そこで勇気を振り絞ってTHE SHOP 十二ヵ月 のメールフォームにて連絡してみました。
「〇〇を求めたいと思っておりますが、作者様の制作予約の受付などはされていますか」
という感じで。
1か月弱ほどでお返事頂けまして、幸運にも受けてはくださるようでしたが納期が2年ほどですと。正直言って迷いました。
2年待っても良いと思えるほどに好きなデザインではあったのです。
ですが、なんとなく今回はご縁がなかったのだなとふとそんな気持ちになって、諦めることにしました。
2年はやはり長いですし、このコロナが無事終息して、いつか個展に赴いて購入できる機会があればその時にという気持ちになってしまったのです。
これに決定!伊藤祐嗣先生の銅鍋
それからまた数日。調べて調べて調べて…..見つけました。記事タイトルにある伊藤祐嗣先生の銅鍋。
真鍮の持ち手部分がなんとも愛くるしいのです。
まさに理想の可愛いお鍋にさっそく注文をしかけたのですがここで大きな問題が!!
サイズが…….これね、底径:約 10.0 cmなんです。かなり小さいです。
私はほうれん草を茹でたりしたいのです。
これだとほうれん草があふれ出て暴動を起こすこと間違いなし。でもデザインが可愛すぎて諦めきれない…..。
伊藤祐嗣先生の鍋の特注ルート
ということで、伊藤祐嗣先生の鍋に関して未練がましく調べている最中に見つけたのがこちらのサイト→上方銀花
この上方銀花の特注作品制作の受付の中に伊藤祐嗣先生の文字が!!
実際にオーダーされた方の作品も掲載されています。
とはいえ、かなり調べてみても「ここで注文してみました!」というような情報はなく、うじうじと数日悩んでから思い切ってメールをしてみました。
実際に送ったメールの一部を抜粋します。
伊藤祐嗣先生の雪平小鍋
<材質> 銅、内側錫引き、真鍮(持ち手)
<サイズ>
口径 :約 16.5 cm(口部分含む) x 約 15.5 cm
高さ:約 7.0 cm
底径:約 10.0 cm
取っ手部分:15.0 cm
容量:約 750 ml (八分目)
重さ:約 470 g
こちらを見かけてほしいと思ったものの、希望しているものよりもサイズが小さいためもう少し大きいサイズでオーダーできないものかと問い合わせさせて頂きます。
普段、ちょっとほうれん草を茹でたり、ジャムを作ったり、煮物を作ったりと日常で沢山使用したいので、底径18.0㎝ほどでお願いしたいという希望なのですが如何でしょうか。
午前中に送ったこのメール、なんと夕方5時に受付可能という趣旨の丁寧なメールがきて、この時点で安心感があってほっとしたのを覚えています。
見積り、注ぎ口は左右どちらが良いのかなどのやり取りを行い、翌日即入金をしてオーダーしました。
入金確認後もすぐにご注文書の画像をきちんとメールに添付してお返事頂けて非常に丁寧でした。
そうそう、だいぶサイズが大きくなるのである程度高くなるだろうと覚悟していたのですが¥28000+税という非常に良心的な価格で受けて頂けて、上方銀花さんは送料を今回はサービスして頂けて本当にラッキーでした。
金額という意味でのラッキーもそれは勿論嬉しかったのですが、実は一番うれしく感じたのが私のメールの内容を伊藤先生にきちんと伝えてくださったことが感じられたこと。
上方銀花さんからのメール内で「日常で沢山使いたいという思いに先生も喜ばれておりました」というようなことが書かれていて、そういう私の思いが制作者の方に伝わるってすごく嬉しかったんです。
伊藤祐嗣先生の鍋が届いた!
送られてきたのがこちらです。
サプライズで木蓋が!!このサイズ感だと野菜を茹でたり、保温のために蓋があると便利なので特別にプレゼントとのこと。このサプライズは本当にまったく予想していなかったので非常に感動しました。
上方銀花さんからの便箋2枚にわたる直筆の温かいお手紙にも癒されました。
この体験はやはり、個人でされている作家さんのものを購入したからこそだと思いますし、あまりにも温かい出来事で忘れられない思い出になると思います。
(作家さん特典として、作者の伊藤先生が錫引きの直しなど今後のメンテナンスも相談にのってくれるようです。ありがたいです)
コロナが落ち着いたらまた直接お店の方にも伺いたいなぁなんて気持ちでいっぱいですが、こればっかりは状況次第ですねぇ。
行けるようになりますように!
という感じで今回の記事は終わりです。
前回に引き続き、長かったとは思いますが読んでくださった方、ありがとうございます。